最高金賞
エントリーNo.20
・chimney hanko さん(第1位入賞)
・山田泰幸賞
・Eraser Stamp Hall of Fame(消しゴムはんこの殿堂)受賞
※第5回・第6回に続き3大会連続で最高金賞を受賞
金賞
エントリーNo.29
・mia*hanko さん(第2位入賞)
エントリーNo.02
・HIZUHO さん(第3位入賞)
エントリーNo.07
・SUNFLOWER ふくだあゆさ さん(第4位入賞)
・山田泰幸賞
エントリーNo.26
・芝岡マチ子 さん(第5位入賞)
エントリーNo.30
・mickeyrumne さん(第6位入賞)
エントリーNo.08
・うしこしりさ さん(第7位入賞)
エントリーNo.23
・髙宮江美子 さん(第8位入賞)
・山田泰幸賞
エントリーNo.04
・はんこやHANABI さん(第9位入賞)
・山田泰幸賞
・くどういずみアジアンハンコ さん(第10位入賞)
エントリーNo.16
・のもみ さん(第10位入賞)
・デザイン賞
<山田泰幸賞>
・SUNFLOWER ふくだあゆさ さん(エントリーNo.07)
・はんこやHANABI さん(エントリーNo.14)
・chimney hanko さん(エントリーNo.20)
・髙宮江美子さん(エントリーNo.23)
<企画賞>
・Ropon さん(エントリーNo.06)
<技術賞>
・Ropon さん(エントリーNo.06)
・tomotaro さん(エントリーNo.11)
<デザイン賞>
・のもみ さん(エントリーNo.16)
・こばと さん(エントリーNo.17)
・ねじはん さん(エントリーNo.34)
開催委員長から皆様へのごあいさつ
皆様ごきげんいかがでしょうか。
国際イレイサースタンプ品評会開催委員長の中鉢久夫です。
はじめに、「第7回国際イレイサースタンプ品評会」にご参加いただきました消しゴムはんこ作家の皆様と、11月15日開催の「東京アートクラフトフェスタvol.3」において審査投票にご協力いただきました皆様に、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
コロナ禍によりおよそ半年間の延期を経て開催された第7回品評会でしたが、マイナスの波を押し返すかのような非常にレベルの高い作品が集結し見応えのある品評会となりました。
今回は総エントリー数34作品、有効得票数215票(有効ポイント860ポイント)を集め、エントリー数の30%に回答する10作品が金賞受賞作品として選出され、そのうち最も得票数の多かったエントリーナンバー20「chimney hanko」さんの作品が3度目となる最高金賞を受賞し、初の【国際イレイサースタンプ品評会の殿堂入り作家】となりました。chimney hankoさんならびに金賞受賞作家の皆様、本当におめでとうございます。
過去作品の振り返りで見える「傾向」
さて、今回は初の殿堂入り作家が誕生したことを受けて、第1回品評会からのエントリー作品を全て拝見している私なりの「最高金賞&金賞受賞作品の特長」を挙げてみたいと思います。
1:デザインに矛盾や破綻がない
→デザインの中にファンタジーやフィクションであっても「本来共存しないもの」「あり得ない状況」が描かれている場合、作品の中に矛盾が生まれ、見る側に違和感として伝わり得票が伸び悩む傾向があります。また、遠近法等を無視しデザイン全体のバランスが破綻している場合も同じ傾向が見られます。
2:広い視野で捉えたデザイン
→対象となる単体をデザインした作品よりも、その周辺にあるものや風景等まで含めて広い視野でデザインされた作品の注目度が高い傾向が見られます。また、対象物の影や遠近感を出すための色の濃淡を彫りで表現した作品にも同じ傾向が見られます。そして非常に難易度が高いものの、作品の中に光や風などの「空気の動き」が感じられるデザインも衆目を集めることが多いです。
3:伝えたいことが明確なデザイン
→作品タイトルにマッチしたデザインであることは大前提ですが、その中でも「タイトルとデザインの中心となる対象」を明確に表現している作品は注目度が高くなる傾向があります。中心となるべき対象が、デザイン全体を支える脇役となるべき周囲のデザインや彫りによって埋もれてしまっては本末転倒です。
4:「白い」消しゴム
→過去の受賞作品を見ていると、特に最高金賞受賞作品においては圧倒的に「白い」消しゴムを使用して制作された作品が多いことに気付きます。ただし、作品の世界観とマッチさせるために、色付きの消しゴムを使用して制作された作品が最高金賞を受賞したケースもあることを付記いたします。
5:単色捺しでも存在感のある作品
→第7回品評会より印影への着色・加筆が禁止されましたが、多くの方に選ばれる作品は単色捺しでも強力な存在感を放ち、見る者を作品の中の世界に引き込んでしまうような魅力を持っています。素晴らしい作品はこれといった脚色がなくても「映える」ようです。
開催スパンの変更
さて、これまで「けしごむはんこヴィレッジ」「東京アートクラフトフェスタ」等のイベントに合わせて開催してきました「国際イレイサースタンプ品評会」ですが、昨今の「高度化する作品と長時間化する制作期間の兼ね合い」を考慮したうえで、デザインならびにエントリー作品の制作にじっくり時間をかけて取り組んでいただくことを目的として、第8回より一年に一度の開催とすることにいたしました。このことに伴い、エントリー作品の受付期間およびエントリー規約につきましても内容が変更されております。詳しくは「国際イレイサースタンプ品評会」公式サイトにてご確認ください。
ますます高度化する「国際イレイサースタンプ品評会」のエントリー作品ですが、第7回品評会の受賞作品を拝見して「高度なテクニックや繊細な彫りを前面に出した『だけ』の作品では入賞が難しい」といえる【新たな領域】に突入した印象を受けています。今後お目にかかるであろう未見の作品に大きな期待を寄せつつ、第7回品評会の講評とさせていただきます。
第7回 国際イレイサースタンプ品評会 開催データ
品評会開催日:2020年11月15日(日)
会場:
「東京アートクラフトフェスタvol.3」内特設コーナー
(浜松町「東京都立産業貿易センター浜松町館」4F展示室南)
総出品数:34点
有効投票数:860ポイント